幼いころぼくは、吃音でした。「どもり」と言うと、差別語と捉える人もいるようです。なので「きつおん」と今は言います。
未だにその名残があるのか、人に会うと、話す前にあれやこれや考える癖があります。ともすれば考えることに没頭してしまって、相手のことばを聞き逃すことが多かったように思います。
吃音そのものの症状は、中学校に入ってからは出なくなりました。40年以上前のことです。
この頃に吃音の症状が出なくなったのは、吹奏楽部でクラリネットを吹き始め、音楽に親しむようになったことが大きいように思います。
広告(Amazon):症状は出なくとも、後遺症とまでは言えませんが、思考グセが残っていたことに最近気が付きました。思考グセですから、知識として知っていることを話すのは苦になりません。比較的スムースに話せます。
ところが、感性が問われる場面では、とたんに「怖がり」になります。緊張してしゃべれなくなるのです。どうやら、ぼくは、感じたことを言葉にするのが怖いのだということがわかりました。
人の話を聞くときに、自分が話す内容を考えるのではなく(思考グセ)、聞いている話をイメージすることに集中すると、緊張しないことがわかりました。感覚で聞いているので、「文字」や「文章」として考えなくても、言葉が出てきます。
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実際には、このヘンな「思考グセ」と吃音との因果関係はわかりません。たぶん、性格や習慣、環境など、様々な要素がからみあっているのでしょう。
60歳前になって、やっとちゃんと自分と向き合おうとしています。遅すぎることはないのだと、自分に言い聞かせています。
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