知り合いがそばにいるところでクルマを発進させると、この大きな車体がほぼ無音で動き出すのに驚く。
セレナe-powerは、完全に電気で動く、モーターで走るクルマだ。
じゃあ、充電スタンドで充電するかというと、それはない。走りながら、発電用のガソリンエンジンで充電する。
セレナe-powerは、2018年3月に出たばかりだが、以前ノートe-powerが発売されたとき、「これはいいナ。」と思った。
ハイブリッドとは違う。外部から充電の必要な電気自動車でもない。
ノートの場合は、発売当初は、既存の同じデザインのモデルにe-powerのエンジンを積んだので、開発コストをかけられなかった苦肉の策で急ごしらえで作られた中途半端なクルマだと言われた。
電気モーターやバッテリーに関しては、リーフで培われた技術が使われている。
外部からの充電の必要がないので、極端に大きく重いバッテリーは積む必要がない。
それでもセレナの場合は、車体が大きいので、ノートより若干バッテリーは大きいらしい。エンジンが動いてなくて、電気のみで走ることのできる距離、時間がたっぷりある。エンジン音も速度に関係なく大きく変わらないので、動いたとしても、とても静かだ。
エンジン以外に、減速時の「回生エネルギー」も発電に使われる。今後は、こうした面がどんどん改良されると思う。外部バッテリーに頼っていれば、エネルギーの循環については考える必要がない。大きなバッテリーを積めばそれだけ航続距離が伸びる。