人類にとって、最初の道具は木切れだったり、石ころだったり、ごく身近なものだった。そんな遥かな昔から、人類は道具を使い、智慧を身に付けてきた。
道具や智慧はムラなどの共同体、コミュニティーの中で共有され、大切に受け継がれていった。
コミュニティーがまた別のコミュニティーと交流し、道具や智慧が広がって定着することで、文明を築いてきた。
道具や智慧は、人々の心と結びつき、芸術や文化を育て、暮らしを豊かにしてきた。
最初はごく単純な道具だった。それが、だんだんと高度になり、複雑なものが増えていった。それを使うための技術がもてはやされるようになった。
人々が気づかないうちに、智慧は心を離れ、争いを始めた。