◆スポンサードリンク
鳥取市から西向きに走り、吉岡から福井あたりに抜ける道の途中に、田んぼに浮かぶ島のような、こんもりした丘がある。そこを通るたびに鳥居があるのが目について、気になっていた。2017年6月9日、昨日の朝、多少の時間の余裕があったので、参拝してみることにした。
参道の入口には、「式内 天日名鳥命神社」の碑が立っている。しきない、はわかるんだけど、神社の名前が読めない。「てんぴなとりのみこと」?いや、天はアマだな。帰って調べてみたら、「あめのひなどりのみこと」でした。ひなどり!そういえば、今年は酉年だったな。そう思うと、なんだか嬉しい。
この日は昨日までの雨が晴れて、田植えの終わったばかりの水田が一面に広がっている。白鷺だろうか、田んぼで羽を休めている白い鳥が見える。
参道は山裾からジグザグの階段になっていて、階段を登ると、昔からの森がそのまま残っているように感じられる。鳥居をくぐったあたりにも灯ろうと、一対の狛犬があったが、すぐ近く、階段の入口にもあった。
開運八社巡りという赤い幟旗がところどころに立っている。
おもしろいのは、境内の中央、社殿の真ん前にどーんと扇形の石が置かれていたことだ。ネットで調べてみたけど、なんの石かわからない。
なんとなく、そこに農作物を置いて、しゃがんで拝むのにちょうどいいのかな。そんなことを思った。お米をまいたらそのまま鳥が集まってきそうだし。本当のところはよくわからないのだけれど。
丘の上、木漏れ日を受けて建つ赤い瓦の社殿。昔、ここに大きな岩があって、その岩に腰掛けて釣りを楽しんでいた神様がおられたそうな。昨年あたりから、どうしたわけか、神仏にご縁がある。こうした場所を訪れるたびに、空間がまたひとつ広がっていくような気がします。
参拝した後、鳥居を出る時に、自然に振り向いてゆっくりとお辞儀をするようになりました。
◆スポンサードリンク