今日(2018年10月20日)は、娘と松江まで行ってきました。
自宅から2時間ちょっとかかります。遠いですね。
せっかくなので、早めに行って、島根県立美術館にも寄ってきました。
美術館では、松平不昧(ふまい)公のコレクションの数々と常設展を見てきました。
昨日が雨でしたので、天候を心配していましたが、晴れてとてもいい天気でした。
今日のお目当ては、島根県民会館大ホールでの、チック・コリアのコンサートでした。
ピアノのウィングは最大に開いていて、高い位置に、2本のマイクが背の高いブームスタンドでセットされていました。
英語でご本人が話す内容は半分くらいしか理解できていないので、確かではないのですが、今回のツアーは録音して、CD化されるようです。なので、そのマイクは録音用だけで、客席から聞こえるピアノの音は、ほとんどが生音だけでした。
1曲目はモーツァルトとガーシュインが融合したような音楽でした。
二人の作曲家からインスピレーションを得て、インプロヴァイズするみたいなことを言っていたと思います。それがコンポーズすることだと。勝手な翻訳で、違うかもしれません。
チック・コリアは、とてもラフなスタイルでした。ナイキのスニーカーでしたし。
とにかく、音がきれい。音楽を聴きながら、清流が流れているように感じます。音のつぶつぶが光っている、そんな感じです。
2部ではピアノの影に隠してあった椅子を自ら、ピアノのそばに置いて、「What is this?」といい、話し始めます。
絵を描く人は、「肖像画」を描く。
写真家はポートレートを撮ります。
音楽で、同じようなことをやってみたい。
たぶんそんなことを言っておられたと思います。
客席に呼びかけて、手を上げた年配の男性がまずステージに上がりました。
ピアノのそばに顔が向き合う形で座ってもらい、その人をピアノごしに見るようにして、即興演奏が始まりました。
即興で描く、音楽の肖像画です。美しいけれど、少し難解な感じがしました。
今度は若い女性がいいと、手を上げてもらいます。
さっきよりたくさんの方の手が上がりました。
あなたは違う。と言われた方がおられました。若くなかったのか、男性だったのかは、よく見えませんでした。
2人目は二十歳かひょっとしたら、もう少し若いような細身の女性でした。
確かに奏でる音楽が違っていました。
透明感に満ちていて、非常に美しいシンプルなメロディでした。
今度は、連弾で共演したいといいました。なんて無茶なことを言うんだろうと思ってました。
それでも、ピアノの弾ける人に手を挙げてもらい、2人の男性がかわるがわるステージに上がりました。
それぞれ、エキサイティングな演奏でした。面白かった。すごい。
子どもたちのための小品を書いたというようなことを言い、全部はやらない、20曲のうちのたった(オンリー)3曲を演奏するといいつつ、結局12曲演奏しました。
1曲1曲、恥ずかしそうに指で「何曲目」というサインを作りながら。その度、客席も温かいかすかなどよめき。うん、いいんだよ、好きにしたらいいんだよ、という雰囲気。
アンコールは、ニューバージョンの「スペイン」でした。ロドリーゴのアランフェスのテーマが延々と続いた後、印象的な手拍子のあるフレーズが始まり、最後はスタンドオベーションでした。
いやー、楽しかった。
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