我が家には「地獄の釜」という風習がある。この日は風呂の火を焚くことができない。風呂も今どき薪で焚く家はほとんどないだろう。うちも以前はかまどがあったが、今は石油ボイラーだ。それでも、昭和一桁の母が嫌がるので、毎日でも風呂に入りたい方だが、この日は、シャワーも我慢する。
代々伝わっている風習だと母は言っているが、本当だろうか。地獄の釜というのは、地獄で罪人を釜茹での刑にした釜というイメージがあって、その釜が開く日なんだそうだ。
地獄の釜に風呂。何となく気味悪がって、先祖か親戚の誰かが言いだしたんだろう。他の誰に聞いても、こういう風習があるというのは、知らないという。
まあ、年に1日そういう日があってもいいか。毎年、母に言われるまで忘れてるんだけど、こうやって、ブログに書いたら、当分は忘れないかも知れない。
かまどの写真はWikipediaから拝借しました。
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