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日本美術の巨匠たち展

今日は午後から時間が空いていたので、ひとりでクルマを走らせて島根県立美術館へ行ってきました。

入口を入るとまず、検温を受けました。額に向けて測るピストルみたいなやつです。

次に名前と連絡先をカードに記入するカウンターに案内されました。万が一のときに連絡をするようにということです。

さらに、人数制限のため、入場整理券は別のカウンターで受け取って、やっといつもの受付カウンターで入場券を買い、特別展の入口では、お客様がご自身で半券を切り離してくださいという、念の入れよう。

久しぶり、初めまして

会場内は、「超」有名な作品ばかりなので、ほとんどの作品が、過去の美術展で見たか、本で見たのか、どこかで見た記憶がある作品でした。なんだか、長い間会っていなかった友人たちに会うような感じがして心が浮き立ってくる。

もちろん、中には初めて見る作品もあります。あまりにさまざまな作品が並んでいるので、カタログを見ているような錯覚を覚える瞬間もありましたが、ここで見るのは、全部本物です。どの作品にも、目を奪われます。

立派な襖絵や、屏風絵を見ると、どこにどんなふうに飾られていたのだろうと想像してしまいます。

あっという間に1時間経っていました。心や意識の中に、何かしら吸収したんじゃないかと思います。

出入口も一部は閉められていますし、パンフレット類は一切置いてませんでした。売店のほうは、いつもどおりでした。

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モッコクの森

モッコクは「木斛」と書くらしい。この標題は、勝手に頭に浮かんだもので、この文章を書くまでは「モッコク」も「木斛」も知らなかった。

頭の中にふと浮かんだ「モッコク」って、なんだろうと調べてみると、今日訪れた島根県松江市に関係があるらしいとわかって、びっくりした。よく見かける灌木の名前らしい。

松江のどこかで、そういった文字を見かけたんだろうか。まったく記憶には、ない。

今日松江には島根県立美術館で開催されていた柳宗理デザイン展を観に行った。

日常の生活に溶け込むデザインを、庶民の暮らしの中から考えていた、その軌跡がうかがえる展示だった。こんな風に顔のドアップの写真が展示されるとは、本人は夢にも思っていなかったかもしれない。

帰り道にはふと思い立って八重垣神社に立ち寄った。平日だったので、あまり人気(ひとけ)はなく、稲田姫に呼ばれた気がした。

この写真は、お賽銭を入れて、お参りを済ませ、一歩下がって、カメラを構えたときのものだけれど、写真を撮る直前に、コンタクトレンズを装着した目の右目に非常に刺激的な痛みを感じて、正視することができなかった。

あとで、こんなに鮮明に写っていたと知って驚いた。

ちなみに、中央に写っている4柱(はしら)の御幣(ごへい)のうち、中央最前線の御幣の柱が赤いのがわかるだろうか。この中央の御柱が稲田姫です。毅然と座しているのが見えます。