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工房“悠”D管という選択

田後90楽器博物館#21

ソプラノD管のオカリナというのは、案外ポピュラーな存在なのかも知れない。

C管だと、どんな楽器でも高音はかすれると思う。

その「かすれ」が、また味にはなるんだけど、でも高音がもっと響いてほしいときもある。曲によってはそれがどうしても必要だったりする。

だから、ときにはC管より半音だけ音が高いD♭管も使うし、このD管も、F♯の音がどうしてもほしい場面があって、使ったことがあった。

そう思う人がやはりいて必要とされるのか、D管というのは、これまでもときどき見かけることがあった。
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最近はトリプル管を多く見かけるようになって、こうした楽器はむしろ減ってきたかも知れない。トリプル管なら、C管でもF♯どころか、もっと高い音がかすれずに出せる。

それでも、やはりぼくはシングル管の音色が好きだ。

この工房“悠”というのは、チューニング管のついた楽器も作っている。いろいろとオカリナの可能性を探っているメーカーだ。

このオカリナも大切に使っていこうと思う。

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木目の美しい【木のオカリナ】

田後90楽器博物館#20
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オカリーナを吹き始めて10年くらいのころ、2009年に買い求めたものです。

きっと、作るのがムズカシイし、使われる木によって音色もずいぶん変わるので、コカリナやインディアンフルートほどは、作られていないのだろうと思います。

焼き印のMYは、この木のオカリナを作られた矢沢学さんのイニシャルです。「C」は「C管」、ハ長調のドレミの指使いになっています。

楽器も非常に軽く、とてもデリケートで小さな音です。まるで羽毛のようなオカリーナの音色と言ったらいいでしょうか。鋭いアクセントのある音は出せません。リコーダーとも、コカリナとも、インディアンフルートとも似ているようで、似ていません。ただやさしく、羽のようにただよう音色です。

いつかどこかで生かせないかなと思いつつ、実現できないでいます。

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カラフルな【ボタン付き】オカリーナ、Zinオカリナ

田後90楽器博物館#19
(Zin)お子さんが吹ける【ボタン付き】オカリナ

小さいけど、C管のオカリーナ。指の当たるところには、カラフルなボタンが付いています。

指の穴だとちゃんとふさげなかったりするけど、ボタンなら押さえられます。

Zin(ジン)オカリナは、手の小さなお子さんでも吹くことができる初めてのオカリーナにぴったりの楽器です。

見た目はかわいいし、プラスティック製だけど、そこは定評のあるZinオカリナ。ちゃんとした音が出ます。

そうだ。今、ちょっとしたアイデアを思いついた。

実際に演奏して、動画で楽器を紹介しよう。

それも、鳥取砂丘だったり、浦富海岸だったり、この鳥取のきれいな景色をバックにして、その風景に合う曲を演奏してみよう。

どうだろうか。

やってみようと思います。

楽しそう。。。

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アトリエ・ヨシツカ「A♭オカリーナ」

田後90楽器博物館#18

アトリエ・ヨシツカのSmall-Gより半音高く調律されたオカリーナ、A♭(エー・フラット)管のオカリーナです。

高い音がC♯まで出せること、♭系の音階が簡単に演奏できること、深みや柔らかみのある高音が出ること、宗次郎氏の曲にA♭管を前提として作られた曲があること等々。

もちろん一般的ではなく、特殊管なので、アトリエ・ヨシツカには、無理をお願いして作っていただきました。

音色も、見た目の色彩もとてもキレイな楽器なので、もっと使いたいところですが、実際にはあまり出番はありません。

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A♭に調律された楽器は、そのままドレミを吹けば、A♭の音階が演奏できます。G管でA♭の音階を吹くよりも、指使いが簡単になります。

もっとも顕著なのは、管体が少し小さくなることで、音色が変わることです。楽器の完成度が高いせいもありますが、透明感が強いG管に比べて、華やかで深みのある音になります。

また、最高音よりも、もっと高い倍音が出せるのもこの楽器の特長です。

この音色と音域を活かせる曲があれば、これからもっと登場する可能性があると思います。

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鈴木楽器製作所「アンデス25F」

私は、どちらかと言うと「モノ持ち」ではない方だ。収集癖のようなものは何もなくて、壊して捨てるばかりである。

それでも「モノ」はどんどん増えていて、何とかこれを減らせないかと毎日苦慮している。

「モノ」を減らすと見えてくるのは「紙ゴミ」だ。

物置にしている部屋を見渡すと紙質の「モノ」であふれていることに気づく。

郵便物は一読したら即捨てる。文書の類もそうだ。どうしてもあとで見たいものがあればスマホでパシャッとやって捨てる。今頃便利になったものだ。

それでも、資料だの、専門書だの、どうしても残しておかないといけない文書などが残る。

いらない。

残った紙ゴミでやっかいなのは、個人情報がたんまり入っていることが多いからだ。いちいち破いたり、シュレッダーにかけたりして、手間がかかる。

現代の人々は個人で持つモノが多すぎる。

私にとって楽器は必需品だから、持たないわけにはいかない。それでも人目に触れないでふだんは眠っている楽器もある。

そういう楽器たちにスポットを当てる場所を作ってやろうと思う。一番は演奏で使うことだろうから、機会あるごとに音を人に聞いてもらおうと思う。

一部の楽器については、既に他のサイトで16点を紹介しているが、ここで17点目として先に紹介しておこうと思う。

ということで田後90楽器博物館#17
「鈴木楽器製作所・アンデス25F」
を紹介する。

一見すると「鍵盤ハーモニカ」に似ているが、鍵盤ハーモニカと違って鍵盤以外の部分が大きい。この部分には、たくさんの笛が並んでいるという楽器だ。

なかなかおもしろい。

楽しい。

簡単に吹ける。

が、音程は安定しない。

笛なので、強く吹けば素っ頓狂な高い音が出る。

弱く吹くと幽霊が出そうな低い音が出る。

おもしろい。

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